やる気が出ない、意欲の減速を感じるからこそ、ニトロエンジンの馬力で強く自己成長を遂げたいアナタへ。
スポ根のような根性論でなく、科学的アプローチでやる気をよりいっそう燃やせる方法が存在します。
あなたのようなリーダーや自己成長を求めるビジネスパーソンに最適な書籍が【やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学】
本書は、社会心理学者であるハイディ・グラント・ハルバーソン博士によって執筆され、科学的な視点からやる気を引き出す方法を解説。本書の要約+αをします。
やる気が上がる8つのスイッチ
コロンビア大学の
モチベーションの科学を
読むメリット
- 万人に共通する唯一のモチベアップの方法などないのが分かる
- 自分自身にあったモチベーションを高めて維持する方法を学べる
- 部下や家族など、他者のモチベーションを上げる具体的な方策が分かる
- 意志力に頼らず、より着実に目標を達成する心理学的アプローチで、意欲向上の仕組みを科学的に理解できる
- 8つのタイプ別にモチベーション向上の方法が提示されているので、自分はもちろん相手に合ったアプローチができる
本書の概要
- やる気を引き出す8つのスイッチ:
- 本書は、自分や他者のやる気を引き出すために必要な8つのスイッチを紹介しています。これらのスイッチは、個人の価値観、目的意識、自信、希望、仲間の支援など、多岐にわたります。具体的な例や実験結果を交えて説明しているため、自分のスイッチを理解することで、最適なやる気の引き出し方がわかります。
- 具体例: スターバックスでは、アルバイトスタッフに対しても70~80時間の長期トレーニングを行い、企業ミッションの理解を深めさせています。働きかけにより、スタッフ自身の価値観とミッションが一致し、やる気を持って業務に取り組むようになりました。結果として、高い接客品質が実現し、顧客満足度の向上につながっています。
- やる気の維持:
- やる気は一時的なものでなく、長期的に維持することが重要です。本書では、目標を小さく分割する、進捗を可視化する、報酬を設定するなど、やる気を持続させるためのテクニックを紹介しています。
- 具体例: 私事ですけれど、大きな目標を達成する前に何度か挫折したことが有ります。なので解決法として、週単位の小さな目標に分割し、達成ごとに小さな報酬を設定したおかげで、やる気を高く維持できました。
- マインドセットの違い:
- 人は「証明マインドセット」と「成長マインドセット」の2つのマインドセットを持っていることが分かります。前者は自分の能力を見せつけたい人、後者は自己成長を重視する人です。研究によれば、成長マインドセットを持つ人の方が成功しやすいこともわかっています。
- 獲得フォーカスと回避フォーカス:
- やる気を出すアプローチには「獲得フォーカス」(称賛を得たい人)と「回避フォーカス」(批判を避けたい人)の2つがあります。違いを理解することで、チームメンバーそれぞれに適したモチベーションアプローチを取ることができます。
- 自信と自己効力感:
- 自分の目標を達成する力があると信じること、つまり「自己効力感」がやる気の重要な要素です。聞きなれない自己効力感とは、目標を達成するための能力を自らが持っていると認識することを指します。本書は、自信をつける方法や、自信を持たせるための環境づくりについても言及しています。
- 具体例: 私の勤める会社では、社員が小さな成功を積み重ねることで自己効力感を高めるプログラムを実施し、結果として社員のやる気と業績が向上しました。
- やる気の8つのタイプ:
- 本書では、やる気を持つ8つのタイプを紹介し、それぞれに適したアプローチ方法を解説しています。これらのタイプには、証明マインドセットと成長マインドセット、獲得フォーカスと回避フォーカス、自信の有無などが組み合わさったものがあります。
- 具体例として、「新星」タイプの社員には、新しい挑戦を与えることで成長を促し、「まじめな見習い」タイプには、段階的な指導とサポートを提供することで自信を高めるような対策が有効です。
『やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学』の著者であるハイディ・グラント・ハルバーソンは、コロンビア大学でモチベーション理論の第一人者として知られる社会心理学者。
コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センターの副所長を務め、2017年以降の経営思想の権威あるThinkers50ランキングで常に世界で最も影響力のある経営思想家に選ばれた女性です。著書には『やりぬく人の9つの習慣』『やってのける』『だれもわかってくれない』など。
本書では、彼女の長年の研究と実践から得られた知見をもとに、人間のモチベーションを高める8つのタイプと対処法が解説されています。
人間のモチベーションには大きく分けて3つの軸「マインドセット・フォーカス・自信の有無」があり、3つの軸との組み合わせで「8つのタイプ」に分類できることが説明されます。自分や周りの人がどのタイプに当てはまるかを知ることで、そのタイプ別の特徴とモチベーション向上の方法が理解できます。
タイプ別でやる気ポイントが
違うからアプローチも変えるべき
例えば、「称賛を得る」タイプの人には承認欲求が強いので、適切な賞賛や承認を与えることでモチベーションが上がります。一方、「批判を避ける」タイプの人は、過剰な期待や批判を避けることでモチベーションが保たれます。
このように人それぞれに合ったアプローチをすることが重要だと説かれています。
さらに目標達成に向けて自己効力感(自分にできる確信)を高める方法や、成長マインドセットの重要性なども解説されています。自分自身のモチベーションを上げるだけでなく、部下や家族など、他者のモチベーションを上げる具体的な方策も提示されているのが本書の大きな特徴。
本書を学ぶことで、モチベーションの科学的な理解を深め、自分自身や周りの人のモチベーションを効果的に高める実践的な知識とスキルが身につけられます。
自分のやる気維持に効果があったから、他の奴らにも有効だ、という誤った判断を取らなくなれますよ。
8つのタイプを解説
本書『やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学』では、人間のモチベーションを高めるための「8つのタイプ」が提示されています。以下の早見表に記載したのがタイプ別の特徴一覧です。
タイプ名 | マインドセット | フォーカス | 自信 |
---|---|---|---|
中二病 | 証明 | 獲得 | 自信なく不安定 |
うざいやつ | 証明 | 獲得 | 自信あり |
臆病者 | 証明 | 回避 | 自信なく不安定 |
退屈な人 | 証明 | 回避 | 自信あり |
やる気の空回り | 成長 | 獲得 | 自信なく不安定 |
まじめな見習い | 成長 | 回避 | 自信なく不安定 |
新星 | 成長 | 獲得 | 自信あり |
熟練の匠 | 成長 | 回避 | 自信あり |
それぞれのタイプに応じて、以下のようなタイプの人がこの本の内容を有益に感じられると考えられます。
「証明」マインドセットの人
- タイプ1:中二病(Teenager)
- タイプ2:うざいやつ(Showoff)
- タイプ3:臆病者(Neurotic)
- タイプ4:退屈な人(Stick in the mud)
「証明」マインドセットタイプの人は、「成長」マインドセットに転換することで、モチベーションを高められると説かれています。自分の長所や短所を受け入れ、成長する過程を楽しめるようになれば、モチベーションが上がるでしょう。
「獲得」フォーカスの人
- タイプ1:中二病(Teenager)
- タイプ2:うざいやつ(Showoff)
- タイプ5:やる気の空回り(Eager Beaver)
- タイプ7:新星(Star Who's (almost)Born)
「獲得」フォーカスタイプの人は、得るもの(賞賛)に意欲的にフォーカスしている傾向があります。本書では、そのフォーカスを生かしつつ、回避的な側面も意識することで、バランスの取れたモチベーションを維持する方法が解説されています。回避フォーカスの人は波風立てずに批判を回避したい傾向にあります。
自信がある人
- タイプ2:うざいやつ(Showoff)
- タイプ4:退屈な人(Stick in the mud)
- タイプ7:新星(Star Who's (almost)Born)
- タイプ8:熟練の匠(The Expert in the Making)
自信があるこれらのタイプの人は、さらに自信を高める方法を学ぶことで、モチベーションをさらに向上させられるでしょう。以上の様に、本書ではモチベーションの3つの軸に基づいて8つのタイプが提示されており、自分のタイプに合わせてモチベーション向上の具体的な方策が学べます。
リストには入っていない「タイプ6:まじめな見習い(Alert Apprentice)」は、「成長」マインドセットの人だけど、自信がなく回避傾向にあります。
詳細は本書に任せるとして、自分に合ったアプローチを見つけられるため、幅広いタイプの人に有益な内容を提供しています。
書籍の活用法
部下のマネジメントに悩むリーダーや、自分自身のやる気を高めたい個人にとって非常に有用です。あなたのようなビジネスパーソンにとって、科学的な根拠に基づいた具体的な方法が得られるため、日々の業務において即実践できる内容が詰まっています。
ハルバーソン博士の研究と実践的なアプローチを通じて、あなたもチームのやる気を引き出し、自分自身の成長を実現することができるでしょう。
最後に
モチベーションアップに関する本書『やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学のモチベーションの科学』は、やる気の上げ方を知らない初心者が学んでも、やさしい語り口でわかりやすく、すっきりと整理されており、若手の社会人やマネージャーになりたての方にもおすすめです。けれども内容は深く実用的であり、少しの努力で大きな成果を得られます。
本書一番の利点は自分だけでなく
部下のやる気に火をつける方法を
知れること
もともとあなた自身の自己成長の意欲は潜在的にも高いはず。だからこそ「部下のモチベーションを上げる方法が学べる」のは一番の学びと利点を感じます。
部下であっても所詮は他人、自分のようにやる気の火がどれほど大きいか分かりません。科学的根拠のアプローチで、か細い火であっても大きな炎に変えて燃やし続けさせることが可能ですから。使える部下に変貌させられますね。
ぜひ以下から本書のオーディオブックを手に取り、あなたの仕事と人生に役立ててください。移動中でも聴き続けられるオーディオブックなら、オートマティックのように手軽に前進するギアを入れ続けられますもの。やる気の維持におすすめできるツールです。